アートとは(18)「芸術作品はいくつかに分類しうる内容からできているというきわめて疑わしい理論の上に、解釈は成立しているが、これは芸術を冒瀆するものだ」
現代における解釈は、つきつめてみると、たいていの場合、芸術作品をあるがままに放っておきたがらない俗物根性に過ぎないことがわかる。本物の芸術はわれわれの神経を不安にする力をもっている。だから、芸術作品をそのないように切りつめた上で、それを解釈することによって、ひとは芸術作品を飼い馴らす。解釈は芸術を手におえるもの、気安いものにする。(中略)芸術作品はいくつかに分類しうる内容からできているというきわめて疑わしい理論の上に、解釈は成立しているが、これは芸術を冒瀆するものだ。それは芸術を一種の実用品と化し、頭の中にできあがっている範疇に分類しようとするものだ。(中略)批評の機能は、作品がいかにしてそのものであるかを、いや作品がまさにそのものであることを、明らかにすることであって、作品が何を意味しているかを示すことではない。解釈の代わりに、われわれは芸術の官能美学を必要としている。
スーザン・ソンタグ「反解釈」
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